霊能者は恵まれた人種?

12 September, 2008

で、また思い出したのだが、ちょうど道場でみんなが集まった時に、占いの話が出て、それが発展して霊能者の話になった。

その場の空気では、ほとんどの人が、霊能者というのはいろんなことが分かり、願いも思いのままで、一番幸福な人種だと思っていたらしい。

ほとんど大多数が、霊感とか霊能者に全く縁のない人達なので、何となく勝手にそう思っていたらしいのだが、少しでも実態を知ると、全く正反対なことは分かると思う。

普通の人が死霊やあの世のことや先の事が見えないのは、見えないほうがいいから、見えないことに意味があるから、見えないようになっているのである。

余計なものが見えないのは、ある意味では人間を守るシェルター、防護壁のようなもので、これがなくなると、非常に困るのだ。

考えてもみて欲しい、死霊なんてそのへんにゴロゴロしているのだから、人ごみを歩いて人間の何倍かの死霊がうようよしているのが見えたら、とてもじゃないが落ち着いて道を歩くこともできない。お墓参りにも病院にも、気味が悪くてとても行けない。
いつ死ぬか、そのありさまが見えていたら、とてもオチオチと暮らしていられない。無力感でサッサと自殺してしまうかもしれない。

霊能者というのは、本来あるべきタガや防護壁がなくなっている面があるので、いろいろと余計な障害を受けやすくなる。人に見えないものが見えるというのが良いことかどうか、非常に微妙な部分があるのだ。

霊能者に視てもらって何かが解決したという人も、もちろんいるかもしれない。筆者は見える人は何人も知っているが、霊感のお陰でキレイサッパリ問題が解決したかどうかは、ちょっと疑問がある。
霊障を受けた、という人を少し長期間にわたって観察していると、いったん解決してもまた次の問題が出るように思える。要は、霊障を受けやすい体質を自分で改善しない限りは、同じことのような気がする。

筆者も自分では気づかなかったが、少し霊障体質だったのかもしれない。人ごみに行くとすぐに気分が悪くなるので、デパートのバーゲンセールなどには、全く足を踏み入れたことがない。で、自分で知らずに、霊感があるのではないか、と思われるような行動を取っていたらしい。
年のせいか修行のせいか、だいぶ体質も安定したが、そんな余計なものは感じない人のほうが、ずっと幸福だと思う。

霊感があったりすると、どうしても悪いものを寄せやすい体質の人とばかり、接触が多くなる。霊感占いを仕事にでもすると、もう接する人全部が、悪霊、死霊を運んでくる結果になる。毎日、悪霊、死霊漬けの生活だ。
そうとうに読経や写経やいろんな行をして、心身を清浄潔斎しないと、すぐに自分がやられる。仕事の何倍かの潔斎が必要だろう。

おまけにテレビに出て有名になったりすると、出る杭は打たれるという言葉どおり、更にいろんなものがドッと押し寄せる。うまくそういう才能と付き合いながら生きている本物は、そんなに目立つことをせずに、市井の片隅で、地道に生きている。

「霊能者!すごいなあ、さぞいいことづくめだろうなあ」と思っているうちが花かもしれないが…やっぱりそういう人とはお付き合いしたくないので、私の傍には来ないで(笑)。

tao

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