松涛園の訪問

09 September, 2007

台風一過の昨日9月8日、池上本門寺でこの時期だけ限定で一般公開されている名園、松涛園を見学してきました。

単に綺麗な日本庭園があるというぐらいの知識で、ちょうど人と会う機会があったので一緒に行ってみたのだが、中に入ってみてびっくり。

実は、入園するまでは、荒らされたら困るから非公開なのかな?ぐらいに考えていて、今回、入園する時に住所氏名を書かされたので、けっこう硬いなあ…なんて思ってしまったのだが、中を見てみて合点がいった。

紹介写真で見ると、本門寺の朗峰会館から見える池の周りしか分からないので、そんなに大きな期待はしていなかったのだが、ここは浮世離れしている。小堀遠州の作で、日蓮宗宗祖700年遠忌の記念事業として修築され、平成3年5月に落慶を見たものだそうだが、庭作りはまさに哲学、と実感させる。

そして、普段は一般公開していないのも合点。子連れの観光客なんかが、適当に散策するような種類のものではない。第一、池と渓谷渓流から成る、複雑で峻険な造作なので、けっこう危険だ。

機会があれば、皆さん行ってみられるのも一興かと思う。ただ、基本的に法華の寺という信仰の世界の中のものなので、法華の匂いの嫌いな人は、庭や茶室を鑑賞するだけの目的で、無理をして入るのもどうかと言う気はする。

中腹にある休息所で精進アイスなど食べながら、係の方とお話していたが、けっこうNHK大河ドラマのロケなども入るそうだ。
今回は前日まで台風で公開期間が短くなってしまった為、人がこの日に集中しており、あまり長居する雰囲気でもなかったので、チョロッと写真を撮って引き上げる。年に一度の公開時期を待たなくても、入る方法はあるそうなので、また紅葉の時期に来てみたい。

今日は別の予定があるので、詳細は写真と共に、更新の時にまとめたいと思う。なお、見学に行かれる方は、ヒールの靴は避けられたほうが賢明。

御開帳の祈祷を受け、お庭も見たので、充実したスッキリした気分になって、門前の蕎麦屋で祝杯を上げる。今回はいちかさんの帰国祝いと、すばるさんの誕生祝を兼ねた集まりだ。出不精なので、こういう理屈をつけないと、なかなか出かけないのだ。(笑)

お酒もおつまみも美味しかったので、すっかり寛いでいたら、「5時半で閉店です」と追い出される。近くのイタリアンレストランにまた入り、ワインで飲み直していたら、またしても「9時で閉店です」と追い出されてしまう。
なんだか、新宿や渋谷の繁華街で飲み慣れているので、池上沿線の時間の感覚とずれているようだ。二回も追い出されるなんて(笑)。結局、ちょうど具合のいい時間の配分だったけど。

tao

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