男子誕生(2006年9月13日の日記)

09 January, 2006

皇室にもやっと男子の誕生で、ネットでもあちこちで、ブログが炎上したりと、賑わっているようだ。
まずは真摯にお祝いを申し上げたいと思うが、よく話題に上ることなので、いちおう占術的な立場で、皇室や男系、女系に関して少し述べておきたいと思う。

日本は世界でも類を見ない万世一系の皇室の存在があり、この点に関して、一般の人の反応もさまざまだ。この「万世一系」の中身が取り沙汰されているということなのだが、それ以前に、今まで皇室に今上天皇から見ての孫が7人だか8人だか誕生して、それが全て女子だということが、驚きだ。

確率的にここまであり得ない事態が続くと、本音を言えば、今までは日本という国の運勢が下降気味なのではないか、と心配さえしていた。

何故なら、男女産み分けとか確率とか、現代科学や小手先のことで子孫のことを左右できるのは、あくまでも庶民レベルの話であって、国家の運勢にかかわるほどの上層部に関しては、ひたすら神仏から認められるかどうか、にかかっているからである。

実は、風水というか、東洋学の理念は、基本的に男尊女卑である。男子が天で女子が地、男子が陽で女子が陰、という原則が絶対的に決まっているので、中国の諺でも「雌鳥が鳴くと国が滅びる」というぐらいである。
何故かというと、東洋学のセオリーどおり、人間を植物に例えて考えてみるとよく分かる。サイト上でもどこかに書いたと思うが、男子=種、女子=土壌とするならば、種はどんな土壌に植えてもその種の本体は変わらない。
どんな土壌に植えても、ひまわりの種から薔薇は咲かないので、ひまわりはいつまで経ってもひまわりである。たまに近い種類だとバイオテクノロジーで新種ができることはあるが、一足跳びにはできない。
ただし、その種に向いた土壌と向かない土壌との差はある。また、種だけでも土壌だけでも立派な植物が育たないのは当たり前である。

というと、女子は主体性を持たないということになり、フェミの人から怒られてしまいそうだが、根の深い庶民感覚からして、女の子が生まれると「お前はどうせうちの人間じゃなくなるのだから」と言う感覚がどこかにあることからして、なかなかこの原則はひっくり返らないということだろう。

神社本庁の見解でも、女性天皇はあっても不思議ではないが、女系は認められないという方向が強いようだ。シビアに言うと、女系というのは実際には成り立たないことになり、女系になった時点で、夫になる他の男系の種子が交代で入るので、その時点で既に家系は途絶えていることになる。

また、一般にありがちな「天皇なんて自分達の税金で養っているのだから無駄だ」という庶民感覚からしても、少し考え直してみる必要があると思う。
筆者も戦後生まれなので、親の代のような天皇崇拝という感覚は全く持ち合わせていない。しかし、一般庶民の生活に天皇が全く関わりがないというのは、少し早計ではないだろうか。敗戦時に徹底的に日本文化が破壊されることを免れたのも、現在、海外でも日本人が東洋人の中では比較的レベルの高い扱いを受けるのも、その底には天皇制の存在というものが根強く影響しているのではないだろうか。単なるエコノミックアニマルだけでは、ここまで日本贔屓の欧米人のエールを受けて過ごすことは出来ないのではないか、と思う。

あんがい、実際に天皇制から一番関わりのない突端にいる層が、その根っ子で一番天皇制の影響を受けているのではないか、と筆者は思うのだが、海外に行く機会の多い方はどう感じられるだろうか。
まあ、考え方はそれぞれなので、筆者の考えを押し付ける積りは毛頭ないが、立場的に、因縁を基にモノを考えるのが仕事なので、いちおうこれらの点は表明しておいたほうが良いと思う。

ちなみに仏教のほうでは神道よりも緩やかで、いちがいに女子を下には見ず、「変成の男子(へんじょうのなんし)」なんてものが法華経の提婆達多品(だいばだったほん)にあどけない龍女の姿で登場して、男の姿では受け入れられづらい教えを、言葉柔らかに説いたりもする。こういうのは、なかなか上等なフェミニズムの高等テクニックだと思うが如何…

小泉政権も政治的に大したことはしなかったのに、やたらに運だけは強かったようだが、運が強いというのも、才能の一つだと筆者は思っている。
だからといって小泉政権を支持する訳ではないが、今後、天皇家にも政治家にも、人格識見手腕と共に運の強い人物の排出を、是非望みたいと思う。この際、小泉政権が悪運が強かったのではないか?という穿った見方はしないことにしておくが…。

tao

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