男女混合?!(2006年6月30日の日記)

06 January, 2006

<男女混合騎馬戦、730校余で=小学高学年の運動会−心身発達に配慮要請・文科省>

全国の小学校730校余りで高学年でも騎馬戦競技を男女混合で行っていることが30日、文部科学省の「学校における男女の扱い等に関する調査」で分かった。同省は全国の教育委員会に対し、心身の発達段階を十分に踏まえながら適切な教育活動を行うよう要請した。調査は、昨年度の状況を全国の小中高校などを対象に実施。 
(時事通信) - 6月30日18時1分更新

笑えるというか、勘違いもここまで来たのかという感じですが、筆者にも少し責任の一端があるのかも…。
奥の院の武道に関するコーナーでも、紅一点だった子供時代の武道との係わりを書いた。

あれ?…騎馬戦って何の範疇に入るのかな…スポーツ?格闘技?単なる団体競技?
でも本音の部分では、こんなの、とっくにやらなくなってるだろうな、と思ってたので少し意外だったが、男女混合なんて勘違い感覚でやるんならば、やらないほうがよほどいいと思う。

実は、筆者は騎馬戦とは少しばかり係わりがある。
中学1年の時のことだ。
あちこちで書いてる通り、筆者は女だてらに武張ったことが好きで、小学校から剣道部に入るなどしていた。詳細は奥の院を参照してもらいたいのだが、実は続きがある。この時剣道の稽古にそれほど充実感を持てなかったのは、正直言うと、剣の道とはほど遠い、竹刀で叩く剣道があまり面白くなかったせいもある。
小学校のクラブ活動の範囲では、十分な稽古の醍醐味が感じられなかったのは仕方ないかもしれないが、今でも、自分に同調して入ってきた同級生の男の子達の為にも、もう少し充実した稽古ができなかったものかと残念である。

そして、その次に何となく縁ができたのは、詩吟と剣舞の世界である。これも親の縁から自然と行くことになってしまったのだが、実際は詩吟が主体だった。
この時の詩吟の先生は、福岡聾学校の校長で、思いっきり大声で練習したい時は、郊外にある全寮制の聾学校のグラウンドで、大声出し放題…。
なにせ、寮生には「うるさい」と文句を言う人がいないですからね…
家の前にも小さな空き地があったので、たまにそこで練習していたら、そこから情報が漏れたらしく、ある日先生に呼び出された。

「詩吟やってるんだって?」
「はい」
「川中島、詠える?」
「詠えます」
「じゃあ、やってみて」
と、職員室で披露となったあと、運動会の本番では、この「不識庵機山を撃つの図に題す・頼 山陽」(川中島の正式名称)を全校生の前で吟じ、騎馬戦の全体指揮を取ることになってしまった。

え…自分がこんなことやっちゃっていいんですかねえ…とは思ったが、ある意味で、こんなところで女性の私が採用になるのは、男女機会均等としていいことではないかと思ってもいた。
それまでにも、武道との係わりで、全く意識せずにずいぶん男女差別をクリアしてましたからねえ。

そういう私が言うのだから間違いないが(無理な理屈かも?)やはり男女の役割は違う。
私が通ってきた道みたいに、自分しかいなかったので、自然な形で担ぎ出されるような人間は、自慢じゃないが無理しなくても元々そういう要素を持っているものだ。
それなりの支持を得た証拠に、その学校では、私が卒業した後も、年々必ず、誰かが詩を吟じて騎馬戦の指揮を取るという伝統が受け継がれているそうだ。二代目は私が詩吟の練習をしていた家の前の空き地の、反対側に住んでる男の子だそうだが。ひょっとして、チクったのはその某ヨシズミ君の可能性が…(笑)

しかし関わってみた私が言うのだが、男女同じことをするのがいいとは、まるっきり思わない。
あの騎馬戦の時だって、前に出てみて実感したのは、やはり騎馬戦は男の世界であると言うことだ。まさか大将として肩に乗る役割だったら、ちょっと躊躇したというか…たぶん、皆の対応が違ったと思うのだが…

現在、武道に関わっていると、外国人の稽古人がずいぶん多いが、彼らはほんとに全く男女同じように力比べをする傾向がある。日本では考えられないが、更衣室からして男女共用のとこがあるみたいだ…

そこまで男女平等を主張するなら、なぜオリンピックの競技が男女別になってるのか?
現在たけなわのワールドカップに、なぜ女性が混じっていないのか?と思うのだが…
ここで男女の違いを深く考える気はないが、区別と差別は違うし、平等と公平も違うって習ったよねェ…

ともあれ、この小学校高学年の男女混合騎馬戦では、男女の発達段階の違いがあり、一番困っているのは、女子を肩に乗せる側の男子ではないのか?という気がするのだが、読みすぎ?男子が可哀相ですよん。
もちろん、一番バカなのは、こんなことを決める学校側に絶対に間違いありません。

tao

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