桜も散り…(2006年4月17日の日記)

04 January, 2006

忙しさに紛れてすっかりホッタラカシ状態のこのサイトも、ふと見ると春も終わりかかってますねえ…たまには更新せねば…
最近、おみくじゲストブックに宣伝書き込みが多いので、複数の管理者で削除するようにしている為、ちと安心し過ぎかな?

このトシになると天候不順がこたえ、いろいろやりたいことは多いのに、少し停滞気味でした。でも、やはり体は確実に春になってます。気づくと去年からおかしかった右足のアキレス腱が、ほぼ自然治癒している。
去年から、武道とダンスの基礎訓練の為に、バレエの基礎レッスンを週1で受けてるんですが、キツイですねえ。立つだけでもなかなかまともに出来ないし、回転・ジャンプとなると、ほんと(ナンチャッテバレエ)状態でお恥ずかしい限りです。
出来なくて当然と思ってやってるし、スポーツクラブの中のスクールなのでいろんな人が居る為、別に気兼ねはしなくていい。しかし技術の問題よりも、一番時間がかかったのは、感覚が馴染むまででした。

もともと、ロックンロール野郎なので、流れ重視の音楽はあまり聴かない。クラシックも好きなのだが、リズムの強い曲とはまた違うモードにならないと没頭できない。音そのものも、ブルーノート系と純然たる西洋音楽ではかなり異なるし。

そのせいか、私の中ではいまだにバレエはダンスではなく、筋トレとかストレッチの域を出られない。まあ…このレベルでは仕方がないですが。


しかし実際にやってみて、バレエがこれほど足に負担がかかるとは予想していなかった。特にアキレス腱をギュっと絞るので、バレエダンサーが神経質なほど足に気を使うのがよく理解できる。レッグウォーマーはファッションではなく必需品だと言うのが良く分かった。筋肉は冷やすと硬くなるので、足を冷やすのは厳禁なのでしょう。

こういう風にいろんな世界を見てると、武道の稽古は少し考えが足りなさ過ぎるような気がしてくる今日この頃…
たぶん、考えがないのは、表面しか見てない私達へたっぴぃだけで、上達する人はそれなりに考えて、体のケアもし、コソ錬もしているのだろう。

私の行っている古武術の道場などは、なんと「道場内での準備体操禁止」である。
エッ!?と思う人が多いだろうが、これは道場創立当時の一番トップの先生が昔気質の明治男だった為
「一歩外に出れば真剣勝負だ。真剣を構えている敵を前に『ちょっと待って下さい、今準備体操しますから』と言うのが通用するか?」
と言うことで、準備体操は道場に入る前に、家で済まして来い、という伝統を受け継いでいるものだ。

私などは、例え稽古に遅刻しようとも、必ず30分はストレッチをしてから道場に出かけるが、それでも間に時間があるので、やはりきつい。しかし、後輩にも必ず家でストレッチをして来るようにとおせっかいを焼き、ストレッチビデオまで渡しても、あまりみんなやって来ないようだ。
ストレッチして来るのと来ないのでは、明らかに違うのだが、やはり時間に追われて、やっとのことで道場に来る人が多いので、なかなか難しい。

それに加えて、道場が数年前に床を張り替えてから、どうも稽古がきつくなったような気がする。床のせいばかりではないだろうが、男性で通風持ちが増えたし、私も冷え性がぶり返した。

道場の床は、前は杉だったので、柔らかくて暖かかった。しかし、柔らかいので、得物を床に打ち付ける度にボコボコになり、雑巾掛けをすると手にぶっとい棘…というよりも木切れががグサッと刺さり、血を流す場面がしばしば見られるようになった。
(この、雑巾を絞って手で雑巾掛けをするというのが、今どきの若いモンや外人にはなかなか大変で、そもそも雑巾を絞ることのできない若者が多いので面白いのだが・・・)

そこで、数年前に床を張り替えることになり、大工さんが好意で確保しておいてくれた桧使用の床になったのだが、これが思いのほかキツイ。
桧は香りが良くてスベスベなので高級品とされているのだが、武道場の床に使うには、冷た過ぎて硬過ぎる。おまけにツルツル滑るので、「エイッ」と打ち込んだ足がスケートのようにシューッと滑って行き、思うように止まれない。
「グッ」と踏ん張ると、足に予想外の負担がかかり、稽古の間、非常に怖い思いをすることになってしまった。

そこで、先生が「このくらいか?あのくらいか?」と苦労しながら、サンドペーパーをかけて、程よく滑りを止めて何とか使えるようになった。
50畳余りの道場を「俺がやるから・・・」と一人で黙々と丹念にサンドペーパーをかける先生の姿を見て、私達は心の中で手を合わせたものだが…50畳以上ですよ…

それでもやはり桧の冷えは足にこたえて、そのせいかどうか、私は去年からアキレス腱の一部がダラッとなって、くるぶしの上に乗っかる状態になってしまい、そこがシューズに当たると非常に痛い。
裸足で稽古している時には気づかなかったのだが、靴を履いてナナメに下がる時などは余りに痛くて、バレエシューズを履いてヒップホップを踊ったりして、笑われたものだ。
バレエシューズだと裸足に近く、ほとんど布一枚という感じで楽なのです。

最近はしばしばジャズのレッスンもしているが、どうやらこれが一番ハードなようです。バレエは伝統で培われたメソッドがきちんとあるので、それに従ってレッスンを積み上げてゆけば良いので、レッスンしていて(ああ、これなら)と納得できる。それ故に愛好者が多いのだと思うが。

しかしジャズは、バレエの基礎を少し端折って圧縮したようなストレッチと、そこに筋トレが加わるので、バレエの基礎レッスンよりもきついような気がする。最近、しょっちゅう、ストレッチ中に足がつってます・・・(^^;)

何が言いたいのか自分でもよく分かりませんが、要するに文武両道をめざしている筆者の日常でした・・・しかし、武道も古来の根性主義だけではなく、合理的なスポーツ医学にのっとった基礎訓練も必要ではなかろうか、と、真剣に思う今日この頃です。
別にスポーツや武道しなくても、まず基礎体力鍛えないと、精神力も知力もついて来ないですよね。
ゴールデンウィークには、講座のメンバーで何か計画しますかね。

tao

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