今年を振り返って3・風水暦はいつまで作る?

19 December, 2011

年末になると、またまた新年度の風水暦を作成する時期だ。
アクセス状況を見ていると、割とみんな、その月のぶんだけをその時に見に来る人が多いようだし、立春から新年ということで、翌年1月ぶんまで作ってあるので、最近はあまり年内にアップすることにこだわらず、のんびり構えている。

この風水暦は、なにせ何にも材料のない全くの白紙から一人で考え出して作っているので、最初の何年かはひどく大変だった。
実際、こんなに大変なのでは、いったいいつまでこの暦を作り続けることが出来るだろうか?と、自分で疑問と不安を抱いていた。だが、毎年作り方を忘れてしまっては、年末になって慌てるのが自分で嫌になってしまい、エクセルで計算できるようにして、作成マニュアルも作ってからはだいぶ楽になった。

何せ初めてこの風水暦を作り始めたのは、1999年にサイトをアップする2年ほど前の話なので、エクセルなんて使ってなくて、紙のカードを本命&月命ごとに9×9種類×10枚準備して、チマチマと鉛筆で数字を入力しては暗算していた。

計算し終わってからも、WEB用の表に入力するのが一苦労で、1年のうちかなりの部分をこの風水暦作成に費やしていたので、これでは到底続かないと思い、自動計算できるように切り替えた。
これがまた、エクセルなんて全然使えないので、縦の列を表形式に貼り付ける方法を探すのに何日もかかったり、ワンマンエディターの悲しさでえらい労力を費やしていた。

初期のうちはけっこう入力間違いを他人に指摘してもらったり、アップしてからしばらくはなかなか落ち着かなかったが、そうこうしているうちに、間違えやすい勘どころみたいなところも分かってきて、最近はあんまり心配せずにアップできるようになった。

しかし何となく、作者も寄る年波(笑)、同世代の人達がだんだん現役引退していく中、毎年毎年、年末年始の慌しい時期に、この暦をいつまで作り続けるのだろう?と我ながら思わずにいられなかったのは事実だ。
少し先まで作っておけばいいようなものなのだが、それができれば苦労はしない、という行き当たりばったりな状況なので、約束は出来ない。ある程度したら撤退するかもしれないな、と内心思っていたのだが、最近、通信鑑定の人に、どうしてもと要望されて、むこう30年間の風水暦を作ることになった。

この風水暦は、あくまでもサイトの風水暦があってこその話で、個人向けにこれだけのデータ処理をすることは到底出来ない。その為、納期もかなり長く貰って引き受けついでに、もうこうなったら、あと30年は生きてて、この暦をアップし続けよう、と覚悟を決める(笑)。
依頼者とのお約束では、2043年ぶんまでなのだが、ちょうど2043年(平成55年)というのは、癸亥で六十干支の最後だ。

この年で終わりにしてしまうと、なんだかマヤ暦の2012年終末説みたいで気にする人がいそうなので、念の為に翌年の2044年まで作ることにした。
2044年は干支の第一番、甲子の年だ。どうか、この年まで、私も日本も地球も、無事であって欲しい。いや無事な筈だ…(笑)まあ、そんな時期までインターネットが今のままの形態で存在するかどうかは、かなり怪しいものなのだが…

ただ私は、自分が急逝したりして、子供や兄弟達がびっくりしたり悲しんだり、右往左往するのは想像するだけでも嫌なので、元気で生き残って子供達を見守り、及ばずながらも道筋をつくる手伝いをしたいと思う。
昔は、子供が親よりも先に逝くことがあってはならない、と思っていたが、原発事故以後、考えが変わった。自分が逝った後始末を家族にさせるよりも、自分が最後まで残って嫌なことは引き受けたいと思うようになった。

私の杖道の一番上の先生は、99歳と10ヶ月で亡くなられた。最後まで矍鑠として弟子を指導しておられたが、明治生まれは強い。その後に続く者達は力及ばず、いわんや戦後っ子なんてだらしないものだが、私の世代はまだ戦後の飢えを覚えている。武道の世界の片隅に身を置く者として、冷静に力を尽くしたいと思う。

しかしそれはいわゆる、懸命に頑張るとのは少し違うように思う。武道の世界では「何をそんなに頑張ってるんだ」と言うのは、まずいやり方を指摘されているということだ。頑張る=無駄な力を使って、合理的な動きが出来ていないという意味だ。ただそれも、さんざん頑張った後に悟ってこそ、本当に身に付くので、最初から全く頑張らないと、縁のない話だ。

前にも書いたが、頑張らずに頑張る、というのは私のやり方だ。
励ましのお便りを頂いた皆さん、有難うございます。これからもしぶとくサイトを続けます。

tao

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