ハイチ大地震に千羽鶴???

26 January, 2010

ハイチ地震のニュースを見ていたら、こんなのがあった。

ハイチ大地震の被災者に千羽鶴を ミクシィで広がる支援の輪
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100125/tky1001251835010-n2.htm

多くの方は、タイトル見ただけで察しがつくことだと思うが、これは小浜市のフラダンス以上に、困ったカン違いではないだろうか。
もともと治安の悪い国を襲った大災害。
救援物資の配給を巡って、国連軍が発砲せざるを得ないほど殺気だった状況だというのに、千羽鶴???

水も食物も衣服や寝るところもなく、その日を生き延びるのに精一杯なのに、見も知らぬ国から意味の分からない紙細工を大量に送られて、気持ちがなごむ人がいるだろうか?

ハイチがどんな状況なのか、ここに千羽鶴を送ったらどう受け止められるのか、少し考えてみればわかることだ。聞くところによると、このタグイのものを発展途上国に送った場合、中に食物や小銭が入っていると思って、必死で破いて中を見るそうだ。

千羽鶴というのは、日本の文化であるのは事実なのだが、それは衣食足りての話。
もともと識字率が低く、他国の文化に親しむ余裕などない国に、実生活の役に立たないものを一方的に送りつけても、感情を逆撫でするだけではないのか?
「家族を失った人たちに、一人じゃないよという気持ちを伝えたい」と言っても、「相手が何を必要としているか」さえも考えられないのでは、それはしないよりマシではなく、害にしかならない。オナニー以下の嫌がらせみたいなものではないだろうか。

極端な話、雪山や海で遭難してる人に、上空からヘリコプターで「一人じゃないよ、頑張ってね」と千羽鶴を落とす救援活動があるだろうか?

千羽鶴と言えば、広島や神戸では、送られてくる千羽鶴を焼いて処分するのに、無駄な費用がかかっているそうだ。

今回の問題に関しては、既にmixiや大手掲示板でさんざん語り尽くされていることでもあり、細かい部分では未確認情報もあるので、読者諸氏の判断を仰ぎたいと思う。
余りにくだらない話なので、まともに書くのも大人気ない気はしたのだが、公式表明として、また、備忘録として、ここに書いておくことにした。

もう一つは、このニュースを美談めいたネタにして掲載している産経新聞に対しても、ジャーナリズムとしてのバランス感覚がまともなのかどうか、心配になってしまう。
サンケイが報道したので騒ぎになっているのだろうが、本日のアイタタニュースでした。


※ユニセフなどへの募金は、スーパーやコンビ二などにもよく箱があるが、小さな組織では、ちゃんと届くのかがイマイチ気になる。
郵便局で送る時は手数料無料だが、仕事をしていてわざわざ支払いに出向くのが億劫でついスルーしてしまう、という向きには、大手ネット企業を通じての募金が便利だ。

海外ネット通販を利用する人は、Google Checkoutを登録しておくと、通常の買い物と同じように決済できる。
Google Checkout
https://www.google.com/accounts/ServiceLogin?service=sierra&continue=https%3A%2F%2Fcheckout.google.com%2F%3FsaveUserPref%3Dtrue%26hl%3Dja%26upgrade%3Dtrue&hl=ja&nui=1<mpl=default

ハイチ募金専用ページ
http://www.google.co.jp/intl/ja/relief/haitiearthquake/


もっと手軽にオススメなのは、ヤフーボランティア。
普段、ヤフオクやヤフーショッピングを利用してYahoo! JAPAN IDを持っている人は、いとも簡単に募金に協力できる。
今月ちょっとお財布がキビシイなあ、という場合は、ヤフーポイントの半端なぶんを、寄付してみてはどうだろうか。
1円でもいいから、と言っても、郵便局へわざわざ1円を支払いにいくわけにはいかないだろうが、これなら何円からでも出来る。
わざわざ現金を出せ、というのではなく、ポイントが余ったら、とか、形だけでも壁紙購入、という形にしてあるのは、さすが商売上手?(褒めています、マジで)

Yahoo!ボランティア
http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1301013/

あと、直リンできないけれど、iPhoneやiPodをお使いの方は、iTunes storeのトップページからも募金できるそうだ。


募金などに関する問題は、このサイトの読者はどこかでお読みになった覚えがあるかもしれないが、それはまた別の機会に譲る。とりあえず、目の前で飢え、渇きに苦しんでいる人がいたら、とりあえずそれを解決してあげてからでないと、何も始まらない。
私は決してボランティア好きではないのだが、「したほうがいいと思いつつ結局しなかった」というのは避けたいと思っているので、救援に参加しやすい方法を紹介してみました。

tao

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