2001年10月26日の日記

10 January, 2001

巨大掲示板でちょっといい話があったので、貼り付けときます。

■今練習している武道が何時まで続けられますか?

皆さん、今練習している武道がいつまで続けられると思いますか?
年齢による筋力やスタミナの衰えに対する怖さは、有りませんか?

弟の話になりますが、先日柔道の練習場で柔軟をしているお年寄りがいたので、邪魔しないように横を通って打ち込みの練習をしようとしていると、すこし見てやるから、練習しようとさそわれたそうです。
弟と同じぐらいの体格でしたが、70歳ぐらいの老人だったので、花をもたせて、少しぐらいなら投げられてやろうと思っていたそうです。
しかし組み合うと、弟の技はすべて封じられて、いいように投げられたそうです。

その道場は、色々な指導者がいて、自由に指導が受けられるそうですが
その老人ほど、鮮やかに投げられたのは、初めてということでした。
乱捕りの後も、その老人は息ひとつ崩していないのに、自分はへとへとだったそうです。

弟は、達人に会ったと私にその話をしてくれました。(ちなみに弟は、柔道は2段、空手3段で身長162cm体重は65キロです)

その話を聞いて、自分はこれから、年を重ねていくのに、どんな風に武道と取り組み、また練習していくべきかを、考えさせられました。出来れば、弟を指導していただいた、老人のように成りたいと思いました。

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私はこの書き込みを見て、三船十段を思い出しました。
武道を志している方、三船十段の技を見たことありますか?
ビデオが発売されているので、ぜひ一見をお勧めします。

でも、こういう話っていいですねえ・・・
私の杖術のトップの師匠も、99歳と10ヶ月で亡くなられましたが、晩年まで道場に出て来て指導して下さいました。
武道は本来、正しい稽古であれば、無理をして健康を害する筈はないと思います。
前、教育テレビの柔道教室でも「怪我をした時の稽古のしかた」で、指導者が「怪我をしている時にはなおさらのこと、技を基本どおりに正しくかけることが大切」と言っておられたのが印象的でした。

癖のない、基本どおりが大切なのは、何の世界でも同じみたい。
元新橋の芸者さんで今銀座のクラブをやっておられ、有名作家の奥さん
だった方を知ってますが、その方も、「踊りの師匠は上に行けば行くほど、まったく癖のない素直できれいな踊りを踊られる」、としみじみ言っておられました。
これは庶民にはなかなか言えない言葉ですね。踊りの世界って少し特殊で、一流の先生についてやってくのは一財産必要で、庶民には縁のないことですから。
この芸妓さんのクラスでないと、なかなかこの言葉は出ないと思います。

じつは筆者も昨日初めて先輩のちょっとした言葉で一つハッと分かったような気がして、一人で感慨にふけってます。長年武道にかかわっていても、ふとしたことで眼からウロコが落ちるような気がする時ってあるけど、「基本」「最初に教わった通り」ってことは、言葉は知ってても体感できる時って、ほんと値千金…ではなくて、お金も名誉も何にも要らないですね。(だから中国人嫌いよ)
我を出してしまうと、この感覚は味わえないと思います。合掌…(何を言ってるんだ…?)

tao

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