家電事情

04 April, 2008

うちには現在、テレビが4台ある。あと、テレビチューナー付のPCモニタも2台ある。
ふだん家では、いわゆるテレビ番組は、ニュースとスポーツ番組と映画しか見ない。それさえも、スポーツクラブでトレッドミルを使いながら見ることが多いので、家のテレビの使用目的は、完全に映画ビデオの再生用であり、2011年アナログ放送の終了なども、まったく気にしていない。

デジタル機器に関しては別の話になるので今回は触れないが、現時点ではデスクトップPC5台、ノートPC3台と、やや控え目。ほとんどが自作機、あるいは改造機で、更に2台、ケースの買い置きが組み立てを待っている状態。

近年気に入っているのは、動画プレーヤーだ。韓国製の某A2などは、動画をダイレクトエンコードでHDDに保存してくれ、コードをつなぐだけで映画を再生してくれる。更にバッテリー持続時間が長いので、充電するのを忘れるほどだ。マジ、こんなに便利なもの見たことない、という感じ。
さすが、韓国製?…(笑)。国産の同スペック製品は、いろいろ縛りがかかっていて使えないこと夥しいので、ついこちらに手が伸びてしまうのだ。イメージ的なことを除くと、iPOD、メじゃないんですが…。
脱線はさておき、テレビ4台になったのにはワケがある。つい一週間ほど前まで、3台だったのだが…

今回買ったのは、ビクターの「AV-21K3 21型フラットテレビ」。ポイントぶんを引いて考えると、19,000円程度だ。これを、今まであった大画面液晶テレビを追い出して、リビングのメインに据えてしまった。前の薄型テレビは寝室の片隅に。

こんなに機種名まではっきり書いてしまっても、全然売り上げには貢献しないだろうし、他の競合機種があるのは三菱ぐらいか…。日立リビングシステムのやつはちょっと評判がイマイチだし、東芝という選択肢もあったのだろうが、東芝もいろいろ苦労してそうなので、今回は見送ることにした。
結果は、大いに満足している。

前述の通り、私は「いわゆるテレビ番組」はあまり見ない。しかし、それなりに機器としてのテレビは必要としている。
現在の住まいに引っ越す時、ブラウン管テレビの存在感と重量にうんざりしていて、引越し業者に廃棄してもらった。3年ほど前のことである。

その後、リビングがそんなに広くないので、26インチの液晶テレビを買い、画質がイマイチなのは承知していたので、(そんなにひどくないよね…)と自分に言い聞かせつつ、我慢していたが、だんだんこのテレビのスイッチを入れる回数が少なくなってきていた。
いまだに、地上デジタル放送は入れていない。B-CASとやらにはいろいろと納得のいかないこともあるし、この機種はゴーストリダクションエンジン搭載とやらで、他社製品に比べてかなりマシな画質だったので、そのままにしておいたのだ。

そしてつい最近、机の上にあるテレビチューナー付の液晶モニタで、フィギュアスケート世界大会を見ながら、タラタラと仕事をしていた。
私はフィギュアスケートが大好きなのだ。生まれ変わって何でもやっていいよ、ということになったら、その時は是非、アイスダンスの選手になりたいと思っているくらいだ。


…で、この時に、ついにガマンに限界が来てしまった。

「液晶なんかで、動画が見れるか!」


他にも、色の諧調とかいろいろ問題があるのだが、一番我慢できないのはこの動画性能だった。
で、このモニタも3年ほど前の製品なので、昨今は液晶の性能アップもめざましいだろうと思い、大型電器店に最新機種を検分に行った。

…机の上にあるものと、全然、変わらなかった。

見に行った時には、展示機では落語をやっていた。
落語というのは、ご存知の通り、落語家が座って話をしているのを映しているだけだ。
私が頻繁に見る、敏捷さ、キレの良さを身上とするストリート系ダンスとか、スポーツに比べたら、全く動きがないに等しい。

それなのに、落語家が身振り手振りをするだけで、その表情、手の動きがぼやけるのだ。こないだ、フィギュアスケートを凝視していて、なんだか船酔いみたくなりそうに感じたのも道理…

今まで、こんなものかと思って、自分の感覚に見て見ぬ振りをしてきたが、ここに至って、液晶テレビは最新型のものでも我慢がならなくなってしまった。
プラズマならいいのかもしれないが、ちょうど模様替えをしてテレビを置く場所が限定されてしまったので、大型しかないプラズマは選択肢には入って来ない。
で、現時点で新品で買える機種を検討して、21型ブラウン管を買ったという次第。

巷では、HD DVDだとかブルーレイだとか、いろいろ画質とか保存方法とかの議論もある。しかし、肝心の見て楽しむ再生機器に関しては、21世紀に入って大きく後退した。

何十万の薄型TVよりも、たかだか2〜3万の旧式ブラウン管のほうがずっと画質が良いなんて、メーカーは言いたくないだろう。
それならば、なぜ、ハイビジョンブラウン管の開発を続けてくれないのか?
フォーカスが甘いなどいろいろ問題はあるが、ブラウン管の良さを知っている人は、現時点ではオークションなどでへたった中古を探すしか選択肢がない状態。

次世代TVを幾ら待っていても、リアプロ終了、SEDはライセンス問題で頓挫(キャノンはホントに独自開発なんてやってるのか?)有機ELは到底まだ市場競争力がない状態…、まったく希望がないではないか。

そんなワケで、私は2008年3月に、SDブラウン管を家で最高画質の映像機器と認め、メインに据えたのです。21インチで2万以下です。
現在家には、10型TV/DVD、15型キューブTV、今回購入の21型フラットTVの3台のブラウン管が、各部屋でお勤めを果たしております。高価な薄型TVは、「それしかない場所で見るもの」という位置づけになりました。

悔しかったらメーカーさん、薄型テレビと同じ価格でいいから、進化型ブラウン管を売り出していただけないでしょうかね…
あと、SEDもマジで頑張ってよ…

tao

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