魚の群れと人間の群れ(2006年11月26日の日記)

11 January, 2006

うちのシルバーシャークの幼魚が、換水時の跳び出し事故でお亡くなりになってしまったので、水槽のレイアウトを変えてみました。
今は3つ水槽があるけど、全部小型。もう、引越しのたびに、デカイ水槽を分解して水や魚や水草を移動させるのが嫌になってしまったので、小型水槽ばっかり。

コリドラス水槽は安定しているけど、45CM水槽のほうが、置き場所の関係でどうしても高温になってしまう為、今度は高温に強い魚中心です。
ゴールデンテトラブルーフィンと赤ヒレやヤマトがチョボチョボだったところに、パールグラーミィ1ペアと、クラウンローチ2匹を投入。クラウンローチ、でかくなるかなあ…?




うちの水槽

今5〜6センチだけど、自然界では最大40センチ、家庭の水槽でも、うまくすると20センチ以上になるはず。ドジョウの一種なんだけど、フレキシブルと言うのかなんだか変なヤツで、寿命と成体サイズが不明。10年15年買ってるアクアリストが珍しくない反面、意外とすぐに死ぬ時もある。ウロコのない魚なので、白点病にかかりやすい。大きくなると、狭いところに潜って出られなくなる事故で死ぬやつが多い。

このクラウンローチ君、店で3匹入れてね、と注文し、店主が小さなプラケースに網で掬って取り分けるんだけど、網が触れた瞬間にコロッと仰向けになって、ピクリとも動かなくなってしまった。販売水槽には10匹ほど入ってるのに、どれを掬ってもコロリコロリとひっくり返ってしまう…水槽から離れると、済ました顔で動き出す。なんなんだ、こいつらは…そんなに私の家に来たくないのか…?(笑)

クラウンローチの死んだふりは、アクアリストの中では有名で、食後にもよくこうやって寝ているので、かなり慌てます。特にこの日は餌やった直後だそうで、性質はこちらも承知なんですが、ちょっと今日のは極端。
さすがに店側としても、コロッとひっくり返って白い腹を見せ、ピクリともしない魚を売るのもためらわれて困っているので、元気に泳いでいる二匹だけを連れ帰りました。

なるほど、この二匹だけ、図太いのか…(笑)
さっきも、ドジョウのくせに、中層部をスイスイ泳いで横切っていったし、ドカンの上に悠々と乗ってるので、写真撮っちゃった。(オレンジと黒のシマシマのやつ。手前に映ってるのは赤ヒレだけど、遠近視野の関係でアンバランスです。赤ヒレはメダカサイズで固定だけど、クラウンローチは幼魚で、これからどうなるか、という固体です)

普通、クラウンローチの写真撮るのはものすごく苦労するそうです。姿を見れるのは餌やりの時ぐらいで、つまり、食い意地が張ってるってことか。それ以上に、たぶん個体差の大きな魚種なんだと思う。
だから可愛いってのはあるかも。うん、底モノはほんと、ペットとして物凄く可愛い…。アクアリウム初心者は、ネオンテトラだのエンゼルだのに走りやすいけど、やっぱりペットとしてお付き合いするのは、底モノ最高…

底モノ(ナマズ、ドジョウ類)の可愛さ
・恥ずかしがりやで、なかなか姿を見せない
・気難しくて、テリトリーを主張する
・意外にノンビリしてて、他魚に上に乗られても知らん顔だったり
・更に、頭突きかまされてもコンコンと眠ったままだったり
・食いしんぼで、赤虫やイトメをあげると狂ったようにモグモグ食べる
・個体差があり、名前をつけてお付き合いするに相応しい(つけないけど)
・寿命・サイズが不明なことが多い。飼い方によって結果が違う
・何よりも、ドカンや流木の陰から顔出して、オメメパチクリする様子が可愛い
うん、まだまだあるかな…(^^ゞ


しかし、水槽のレイアウトというのはけっこう奥が深く、水質もさることながら魚種の組み合わせと数、水槽内のレイアウト次第で、スイスイ魚の遊泳する和みの空間になったり、殺戮現場になってしまったりする。
一種類だけで群れを作れば安全ではあるけど、今度はまったりし過ぎてぜんぜん泳がなくなる。水槽の中でてんでんバラバラにバラけて、雑然としている。そこで、少し大きな魚を一匹だけ入れてやると、そこに緊張感が生まれて、小魚は群れを作ってスイスイ泳ぐ。しかし、今度は適度な隠れ場所がないと、すぐに弱ってしまう。
低層魚は縄張りを主張するわ、エビはタブレット持ち逃げしてモスの中に隠して腐らせるわ……赤ヒレはグラーミィのヒゲつつくわで、まあ大騒動……楽しいですけどね。

しかし、なんか魚の群れの動きをコントロールするのって、人間の群れとの係わりに、ちょっと似てるような気がする。

私は自分のサイトで、20以上の掲示板やチャットやゲームなどの、動くコンテンツを運営してるけど、各コンテンツが、ほんのちょっとした設定によって、人の動きが全然違ってくる。掲示板のデザインとか形式によって入りにくかったり、ダレたり、発展したり、殺伐としちゃうこともある。

今、一番長く濃い話をするチャットが一つあるんだけど、今月は何故か私がハイテンションで、このチャットに入り浸り、また似たようなテンションのメンバーがいたりで、凄まじい勢いで話が弾んでいる。
確か去年のお正月だったか、午後から出たり入ったりしていたチャットで濃い話題になり、延々続いて夜が明けるという事態になった。夜に覗きにきて、いったん寝て仕事に行こうとした人が戻ってきたらまだやってたので、呆れて「イイカゲンでもう寝なさい!体壊したらどうするんだ!」と、おとーさんみたいな口をきかれてしまったことが。

チャットというと、キーボード早打ちとかネット達者なイメージがあるけど、まるでそんなこと関係なし。結局は話の内容が決めること。どうも、私のチャットは、時間が経てば経つほど、ハイテンションで話が濃くなってくる傾向があるので、4〜5時間は序の口で、8時間とか10時間でもへっちゃら。リアルだとそんなに持たないけど、チャットだと、途中でトイレ行ったり何か食べたり、話の内容を読み返して改めて質問したり、別画面で資料収集もできるので、もの凄く充実した内容になる。
こういう流れになって来た時は、話をやめるのが勿体無くなるので、まだ幾らでも続けられるけどいったん落ちますかねーと、止めるのに努力が要るようになる。
内容は、後でまとめて一文をモノすることもできるし、自分の中で新しい発見とか意識の変革もあり、かなり有益な時間である。

こういう動くコンテンツの面白いところだが、たとえばログが大量に保存されているとなると、みんな後でゆっくり読めばいいやと思って、あまり頻繁に覗かなくなる。でも、それなりに人が来て、刺激をもらってこその議論活性化なので、一人で書き込みしてても限界がある。
でも、ログがまるでなしでは、そこでどういう議論が展開されているのか、リアルタイムで居なかった人には分からないので、へー面白そうだな、また来てみよう、とも思わなくなる。

そこで、どれくらいログが保存されているのか、安心させないことも必要だし、大事なログは保管しておくことも必要。この、適度に絞ったり緩めたりの呼吸って、水槽のレイアウトと似たところがあって、なかなか面白いなーと思ったのでした。
あ、魚と人間、一緒にしちゃって失礼。

tao

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