タオの近況と雑感

21 November, 2013

11月も下旬に入り、もうすぐ12月!と思うと、何となく気ぜわしくなってしまいます。私は12月が誕生日なのに11月に何度か大病を患って、せっかくの七五三にも誕生日にもゼイゼイ言ってたんだよ、とよく親に言われました。

呼吸器系が弱くて、子供の頃は言うに及ばず、数年前までは11月には扁桃腺が腫れて体温計が振り切れるような熱を出していたのですが、歯を完璧に治療してからは、それがピッタリととまりました。根気よく治療していただいた歯医者さんに本当に感謝してます。詳細は以下のアドレスで。
http://www.kumokiri.com/tao/index.php?itemid=40

メルマガで顛末を公開してしまい、皆さんにお見舞いのメールをいただいてしまった指の怪我ですが、ちょうど弟が用事で来て似たような怪我をしたことがあるというので話をしたら、これは一ヶ月半ぐらいはかかりそうだ、ということでした。
もう半月になりますが、まだうっかり力がかかると傷口が割れそうな感触があるので、絆創膏で保護して使わないようにしています。右手(利き手)の人差し指と中指の先端なので、不自由なことこの上なく、キーボードを薬指一本で打っているのでまどろっこしくて仕方ありません。
でもまあ、化膿もせずに済んで後は時間の問題なので、仕事は遅いですがのんびりやっています。今は来客があった後なので、布団とソファカバー類の洗濯を筆頭に、カーテンの洗濯、衣類の整理など、年末の雑用を早目にしている最中。

来客と言えば、弟が縁のある発展途上国の学生をホームステイで受け入れ、うちには横浜観光の為に一泊したのですが、前から何となく感じていた矛盾とか不安が少し大きくなった感じです。
私は武道関連で、海外青年協力隊などが沢山発展途上国に行っていて、その経緯はけっこう見ています。ボランティアで現地に道場を作り、募金を募っては有望そうな生徒を日本に留学させているのも見ています。しかし、良い指導者が出たとか、なんか発展的な話があったというのは、かなりの年月が経った今日でも、寡聞にして知りません。むしろ対象を絞ってきている印象です。

月謝代わりに芋を貰った、なんていうのは見ていると微笑ましいのですが、あくまでも家庭的な礼儀の範囲であって、無料だと積極的に何かを学ぶという目的ではなくレクリエーションになってしまう為、どんなことを教えても価値が低くなります。当人にとって価値の低いものは、本来は良いものであっても何も産みません。無償でなにかをしてあげるというのは、はっきり言って格下を相手にするには難しい面があるな、というのが実感です。

途上国からのホームステイ受け入れも、サラリーマン家庭にとっては有給を取って地方から空港までの送り迎えを全額負担、というコストだけ見ても決して楽ではないのですが、これは受け入れる当人の趣味と思えば、好きにしたら、という気もします。
しかしそれが何かの実りをもたらすかと言えば、決して期待は出来ないと思います。ホームステイにしても、例えば滞在費の10分の1でも負担していれば、日本の物価高や庶民の金銭感覚なども少しは分かろうと言う気になるかもしれません。しかし、全て相手負担で完全無料だと、自分の財布で動く時とは全く感覚が違います。全てタダという世界では、人間は向上しないのではないかという気がします。

私は昔は性善説を信じていましたが、最近は年を取って、性悪説に立ったほうがかえってヘンなトラブルがないな、という気がする時があるのは事実です。
国や機関という立場では、国際的立場を考えて少しばら蒔いておくか、というのは分かるのですが、こういう場合に手続きがやたらに大変で誓約書を大量に書かされるのも、やはり個人レベルではお勧めできることではない、という客観的な背景があるのではないか、と勘ぐりたくなってしまいます。

最近の某国の台風災害やODAなどにしても、先進国が援助の手を差し伸べるのは必要なことだと思うのですが、それが本当に国民の為に役立っているのか、本来の目的に使われているのか、注視しなければ、ザルで水を汲むようなことになっているかもしれません。

まあこういう話を進めてゆくと、社会保障や移民の問題にまで発展してしまいます。今年の夏に話題になった、異常な権利を主張する障害のプロという歪んだ形も出てきますし、果ては特定アジアの国みたいな言動も出てくるわけです。
筆者が最近興味を持った、日本人独特の遺伝子というテーマを含め、与える、与えられる、強者と弱者みたいな構造も、世間一般の貧しい人を助けてあげるのは良いことだ、という意識も、画一的にお金やモノをあげるみたいなことに終始せずに、もう少し視野を広げて考え直す良い機会だと思ったのでした。

tao

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