オカルト話に興味はないのだが〜福岡〜

14 July, 2011

このところだいぶ落ち着いたが、地震と原発からの避難の相談がちょくちょくある。震災直後からネットに張り付いて情報収集しているので、それなりにいろんな観点からのアドバイスができる積りだが、気にしない人はほんとに気にしてない。
ネットをやってる住人でも、西日本のほうでは本当に別世界という感じの人もある。これに関しては私は言いたいことが沢山あるのだが、今回の話は別。

西日本に避難する話でネットを徘徊していたら、福岡に関する話が出てきた。福岡のお国柄とか暮らしぶりの話もあるのだが、驚いたのは福岡の心霊スポットの話。西公園に何だか怪異現象があるという話だ。
実は2年ぐらい前に法事で福岡に帰った時、親類や兄弟一同と別れた後、一人になって行きたい場所を、思う存分ゆっくりと散策していた。
三歳下の弟は全く記憶がないと思うが、私の生まれ故郷は西公園だ。光雲(てるも)神社の坂を降りきったところの家の二階で生まれ、4歳までしか居なかったのだが、生まれ故郷として思い出すのはこの坂だ。

この一帯は市内でも有数の観光地で、博多人形の店があったり、観光客の行き交う中を、土産物を売る行商の人が歩いていたりして大好きな場所だった。4歳の私は初めて買ってもらったペットが亀で、その亀におもちゃのトラックを曳かせて、一日中坂を登ったり降りたりして飽きなかった。

久しぶりにその一帯を3時間以上もかけて暗くなるまで散策し、かなり裏手のほうまで足を延ばしてゆっくりして来たのだが、すごく妙な感じがしたのだ。

この山は、昔は裏手を降りてゆくと海に入って泳ぐことが出来たので、けっこう隅のほうまで知っている筈なのだが、あたり一帯が無人化していた。けっこうちゃんとした家も沢山あるのだが、その全てが空家になって荒れ果てていた。何故だろう…
すぐ隣は大濠公園で、この付近はアメリカ大使館があったりして高級住宅地だし、天神まではほど近い距離なのに、なぜこんなに無人化しているのだろうと思ったのだが…

どうもこの西公園に、幽霊だかお化けだかの通り道があって、人によっては、ここに来た後は、家に帰っても怪異現象を経験するらしい。今となっては、ここにやってくるのは怖いもの知らずのヤンキーぐらいなもので、それも日が暮れた後にやって来る者は誰もないとのこと。

道理で、途中、何かの工事をしているオジさんを見かけたのと、山の上のほうでタクシーが一台、休憩しているのを見かけただけで、けっこう長い時間居て写真を撮ったりしていたのに、住人や観光客の姿を一人も見かけなかった。今頃そんな事を知るのはかなり遅れているが、そういうことだったのか…
そう言えば、私が降りてきた時にはもうほとんど暗くなっていたのだが、薄暗くなりかかった時分にそそくさと降りて行ったオジさんは、気がかりなような妙な顔をして、しきりに私の方を見ていたものだ。

神社の社務所にだけは人が居たが、今度行ったら是非話をして様子を聞いてみたいものだ。帰り際に、空き家になっている家の傍に梅の樹があって、たわわに実がなっていたので5〜6個失敬してきて家で梅酒にしたが、何故かあんまり飲む気になれなくて、去年捨ててしまった。

と、ここまで書いてきてふと思い出したのだが、私はここに住んでいる時、人魂を見た。印象が余りに強烈だったので、大きくなっても長いこと覚えていたのだが、人には話さなかった。後年、母が何かの弾みに人魂を見た話をし始めたので、この時のことを言ったら、私が覚えていたことにびっくりしていたが。
母は若い頃からいろんな怪奇現象を経験する人だったが、私はこの人魂以外は何にもなかった(と思う)。ただ偶然とは思えない体験をいろいろしているので、自分が何か背負って生まれてきているのだろうとは思う。

で、話はこれで終わらず、更に続く。福岡にはあちこちに、西公園に似た心霊スポットがあって、いろんな話があるらしいのだ。更に心霊話はさて置くとして、極めつけの凄惨な話が本州にまでつながっているらしく。
いや、この話は今回はここでやめておこう。WEB日誌だし、私もまだ少し混乱しているので、これらの話をまとめるのは時期尚早な気がする。

ただ、福岡は普通ではない。元から普通ではないのに私が気付かなかったのか、それとも変わってしまったのか。
私は自分が普通の人間ではない、という事を実感せざるを得ない体験を沢山しているので、この福岡の荒れようも、何となく合点がいくのだ。上の弟は新潟の女性と結婚して新潟に居ついてしまったし、下の弟は大分に住んで大分の女性と結婚し、どちらもごく真っ当に暮らしている。息子は片親なのに、私自身が信じられないほど真っ当な結婚をしている。相手の女性の先祖も何故か新潟なので、たぶん福岡に住み着く可能性は少ないだろう。

それは良いことだし、仕事や家族関係があるから弟たちが福岡を離れたのは致しかたないとしても、上の弟(のぶちん)が一度「俺は新潟の人間だから」と言うのを聞いて、あれ?と思ったことがある。
仕事の都合とか家族関係のせいなのか、とも思いつつも、少しだけ不思議な気がしていたのだが、今度会ったらゆっくりと聞いてみようと思う。
地震に揺さぶられてどんなものが飛び出して来るのか、暑い夏になりそうだ。

tao

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