次に欲しいものは、iPadよりもNotion Ink Adam?

05 June, 2010

iPadに関しては発売前から一番騒いでいた私も、Kindle DXの読書生活が余りに快適なので、買う前に少し熱が冷めてしまった。
飽きっぽいのは事実だが、さほど自分に必要な機能でiPadにしかない!というものが今のところ見当たらず、余りモバイル生活を必要としない私には、ただのオモチャになってしまいそうなのが、目に見えているからかもしれない。
Apple製品が魅力的なのは、ハードとソフトをApple一社で開発している為、製品全体のバランスが良いことだと思う。
だから、製品スペックを他の製品と比べていろいろ言うのはおかしな話だと思う。しかし、iPadに関しては何となく、決定的に新しい技術を投入しているわけではなく、製品コンセプトが当たっているだけ、という見方もできるのではないか、という気もする。

別に新しい技術投入しなくても、一番大切なのは製品コンセプトのほうだと思う。どんなに優れた技術が開発されても、出来上がった製品じたいのバランスが悪くて使いにくければ、その技術を生かすことはできない。
だから愛猫にiPadをいじらせてウハウハ喜ぶ、なんてのもそれはそれでいいと思うが、私には今のところ、興味が湧かない、というだけの話。

まあ、発売騒ぎが落ち着いてバグが出尽くして品薄も解消されたら、情報端末+マルチメディアプレーヤーとして1台欲しいと思う。

しかし、今のところすごく気になっているのは、Notion Ink Adam。
たぶんE Inkなんかの情報をウォッチしていない方には聞いたことのないブツだと思うが、これは、通称3Qi又はPixel Qiという技術を使った製品だ。
Notion Ink社はインドのハイデラバード市に本社を置くベンチャー企業。たまにiPadキラーの本命?などとニュースになっているようだが、別にiPadに対抗したりする必要はなく、我が道を行けば良いと思う。

iPadはiTunesの使い勝手やApple Storeの提供するサービスを含めて、ハードとソフトの総合で考えるものだし、Notion Ink AdamはAppleのようなサービスで売る姿勢ではない以上、ぜんぜん性質の違うものだと思う。

議論は置いておくとして、Notion Ink Adamの最大の特徴は、二つの表示モードを搭載していることだ。

一つは、透過性液晶(普通の液晶パソコンやiPad)モード。
もう一つは、E Ink(ソニーのリブリエ《生産終了》やKindleを皮切りに2010年中に続々投入される書籍専用端末)モード。

テレビニュースでiPadに注目している皆さんにはっきり申し上げておきたいが、iPadは小説や論文などをじっくり落ち着いて読むのには向かない。
透過型液晶画面と反射型画面(普通の紙やE Ink)では、使い勝手と読む時の心身への浸透のしかたがかなり違う。
この問題は、また別稿できちんと紹介したいが、とにかく、電子書籍(専用形式でも自分でスキャンしたものでも)を気軽にしかもじっくり読みたいのでiPadを買う、というのは、ちょっと待ったほうが良いと思う。
情報端末とかオモチャとして買うのなら良いと思うが、読書はiPadのメインの要素ではない。

Notion Ink Adamは最初6月発売の予定だったようだが、この世界のご多聞に漏れず、発売が遅れるもよう。
また続報がはっきりしたらお知らせします。

tao

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